包装
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一、「包装」とは何か
包装とは「物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値及び状態を維持するための適切な材料、容器、それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態。」とJIS(日本産業規格)は定義しています。
また、包装はその形態によって以下の通り分類されます。
包装の形態 | 定義 |
---|---|
個装 | 物品個々の包装で、物品の商品価値を高めるため若しくは物品個々を保護するための適切な材料、容器、それらを物品に施す技術又は施した状態。商品として表示などの情報伝達の媒体にすることもできる。 |
内装 | 包装貨物の内部の包装で、物品に対する水、湿気、光、熱、衝撃などを考慮した適切な材料、容器、それらを物品に施す技術又は施した状態。 |
外装 | 包装貨物の外部の包装で、物品若しくは包装物品を箱、袋、たる、缶などの容器に入れ又は無容器のまま結束し、記号、荷印などを施した材料、容器、又は施した状態。二次包装ともいう。 |
二、「包装」の基本的な役割
包装の基本的な役割として以下3つが挙げられます。
内容物の保護
輸送や取扱時の利便性
情報の伝達
内容物の保護
輸送や保管の際に加わる、落下や振動に起因するダメージから製品や商品を守るほか、熱や湿気、香りからの保護も含まれます。また、こうした物理的要因からの保護だけでなく、いたずらなどの人為的要因、酸化や腐食などの化学的要因、虫や菌などの生物的要因といったことから商品や製品を守る役割もあります。
輸送や取扱時の利便性
商品や製品を輸送・保管する際、その荷姿や形態が規格化されていた方が効率的であることは言うまでもありませんが、適切に包装がされ、物品が取り扱いやすくなることは労働環境の改善にもつながります。また、エンドユーザーの暮らしの中においても、購入した商品や製品が開封しやすく、使いやすい場合には、暮らしの質の向上が見込めるといえます。
情報の伝達
商品や製品の名前や量、成分、取扱時の注意などは、関連する法律で表示が定められてるものがあります。このほか、上述の個装の定義にあるように、商品や製品の価値を高める装飾的な役割も果たしています。
三、中国市場監督管理局:食品と化粧品の過剰包装規制・国家標準